第18回 ヒロシマ国際大会 2013 結果

【最終順位】
(男子)
優勝:日本代表
2位:湧永製薬
3位:カザフスタン

(女子)
優勝:日本代表
2位:広島メイプルレッズ
3位:江蘇省(中国)
4位:カザフスタン

【第3日目】7月28日(日9
(女子第5試合)
広島メイプルレッズ(2勝1敗) 30(15-15,15-14)29 江蘇省(中国)(1勝2敗)

序盤,メイプルレッズは中国のカットインに足をよく動かし対応するが,中国の高さに高さには対応しきれない様子であった。攻めも歯車が微妙にかみ合わず,ミスから中国の速攻により失点,リードを許す展開となった。その後,ミスの多くなった中国に対し,メイプルレッズは速いパス回しからのカットインや速攻で追い上げ,前半残り10分には同点に追いついた。残り10分,ポストパスにこだわりミスを連発する中国であったが,メイプルレッズも要所を決めきれず,両者決め手のないまま15−15の同点で前半を折り返した。後半に入っても取っては取られの攻防を繰り返すが,ロングやミドルレンジからの攻撃が見られなくなってきた中国は攻め手を欠くようになり,メイプルレッズに引き離されていくかに見えた。しかし,メイプルレッズは,勝負どころでのシュートを中国のキーパーに阻まれ,思うように得点差は開かなかった。後半15分から,メイプルレッズはポスト高山が不在のためか,ノーポストで攻撃を試みるが,これも思ったような効果をあげることはできなかった。逆に中国はスッテプシュートに活路を見出し,次々とシュートを決め,息を吹き返した。残り5分,再び同点となったところでメイプルレッズがたまらずタイムアウトを要求。タイムアウト後,中国はディフェンスを0−6ディフェンスから1−5ディフェンスに変更し,勝負をかけるが,サイドディフェンスが退場,その後,続いて退場者を出し常に人数の少ない状態で戦わなければならないという不利な状況に追い込まれた。中国は,残り14秒,1点のビハインドでタイムアウトを要求。最後の攻撃にかけるが,シュートに至らず,タイムアップ。ノータイムフリースローもゴールを捉えることはできず,1点差でメイプルレッズが勝利を収めた。

(女子第6試合)
日本代表(3勝) 39(25-8,14-15)23 カズフスタン(3敗)

日本代表のスローオフで試合開始。序盤はカザフスタンのオーバーステップやパスミスなどが続き、日本がこれを速攻で確実に決め8−2と6点差をつけゲームを楽に進めることにつながる。8分が過ぎようとする頃、カザフスタンがタイムアウトを取り日本代表の勢いを断ち切る。日本代表の勢いは止まったように思われたが点差は縮められず、じわじわと日本代表が点差を広げていき17分に16−6とした。日本のスピードプレーに足がついていかないカザフスタンはディフェンスが荒くファールを積み重ね、点差をさらに広げられた。度重なるオフェンスファール、ディフェンスにいらだちを隠せないカザフスタン監督にイエローカードが出されさらにゲームの流れは日本側に傾いた。この試合オフェンス成功率の高い日本代表はカザフスタンのミスを確実に点につなげ、前半を25−8と前半を終えた。 後半開始7分までにペナルティーシュートを2本獲た日本代表これを2本ともカザフスタンのキーパーの好セーブにより阻まれ、ディフェンス、オフェンス共に、後半のペースが作れない日本代表。11分過ぎにはカザフスタンの速攻が決まり点差を徐々に詰めていき30−16で日本がタイムアウトを取った。16分過ぎ前半とは打って変わって点差をキープするカザフスタンのオフェンスは高さを生かしたロングシュート。前半の点差が悔やまれる中キーパーの好セーブも続きこれ以上の点差は広げまいと33−19となった。ロングシュートに対し日本代表は高い位置での6−0ディフェンスシステム。パワーでディフェンスの間を抜けるカザフスタンのオフェンスは前半には見られない粘りがあった。そのままの点差を守り試合終了39−23とした。

(男子第3試合)
日本代表(2勝) 40(21-7,19-12)19 カザフスタン(2敗)

日本は序盤からカザフスタンを圧倒。キーパーの攻守やカザフスタンの拙攻から速攻を決め加点していった。カザフスタンはポストを使った攻撃を展開したかったが,日本にポストをしっかり押さえられ,反撃の糸口もつかめなかった。カザフスタンは18分過ぎ,日本の速攻に対してのディフェンスにレッドカードが出され,ますます苦しい展開となる。しかし,日本のミスやキーパーの攻守に次々と阻まれ,得点はチャンスの数ほど伸びていかなかった。21−7の日本リードで前半を折り返した。後半開始直後はカザフスタンの時間帯となったが,それも束の間,地力の差はいかんともしがたく,再び日本が加速,もどりの遅いカザフスタンに対し,次々と速攻を決めていった。試合は40−19の大差で日本が大勝した。

【第2日目】7月27日(土)
(男子第2試合)
湧永製薬(1勝1敗) 40(20-11,20-14)25 カザフスタン (1敗)

 湧永製薬のスローオフで試合開始、このオフェンスでロングシュートが決まり湧永先制。その後、10分まで両チームともリズムをつかめず4−4と時間が過ぎた。カザフスタンがポストの競り合いでオフェンスイエロー。この流れをつかみ湧永製薬が速攻で3連取。ここでタイムアウトを取ったカザフスタン。タイムアウト後も湧永の勢いは衰えずディフェンスから速攻といい流れに持っていき15分4−10とした。両チームともディフェンスが固まらず、9−15と湧永リードで25分を過ぎた。湧永がミドルシュートなどで点差を離しにかかるが守り切ることができず前半終了直前の速攻を湧永が決め11−20湧永リードで前半を終えた。後半開始すぐにオフェンスの形を変えたカザフスタンがロングシュートで勢いがついたように見えたが、湧永もやられてはやり返し10分過ぎ18−28。カザフスタンの苛立ちがディフェンスにあらわれ退場者、ベンチイエローが立て続けに出た。この間キーパーの好セーブもあり湧永6連取し17分過ぎまでに18−34とした。このまま試合の流れは湧永。カザフスタンも落ち着きを取り戻したが試合を25−40で湧永勝利で試合を終えた。


(女子第3試合)
日本代表(2勝) 29(20-8,9-10)18(中国江蘇省(1勝1敗)

 立ち上がりは様子の探り合いの中、中国がスピードを生かしたプレーで4−2とリードした。しかし、ここから中国に攻撃のミスが目立ち始め、日本がミスを速攻に結びつけた。中国のタイムアウトを挟んで一気に10得点し、あっさりと逆転した。日本のディフェンスの動きもよくなり、高い位置で中国の動きを止め、安定した試合運びで点差を開いた。前半終了間際に中国も意地を見せ、ポストプレーなどで得点を挙げ、19−8で前半を終えた。後半開始も探り合いの中、日本の攻撃にミスが目立ち、中国が速攻に結び付ける展開となった。速攻からポストへの展開で得点を挙げた中国がやや点差を詰めた。中国のディフェンスも日本のスピードに乗った展開に対応し、こう着状態になったが、20分過ぎから再び日本のスピードが中国のディフェンスを崩して得点を重ねて点差を広げ、29−18で終了した。

(女子第4試合)
広島メイプルレッズ (1勝1敗)22(21-11,10-10)21 カザフスタン(2敗)

立ち上がりメイプルは動きが悪く、オフェンスでは詰めでミスが出て、ディフェンスでは身長のある選手に押し込まれて失点し、10分過ぎには5−2とカザフスタンがリードした。 ここからメイプルの動きが合い始めて拮抗状態となり、15分過ぎまで2点差が続いた。15分過ぎからはメイプルのディフェンスが1対1を止めるようになり、カザフスタンのシュートミスを速攻につなげて逆転した。一時は3点差まで点差を広げたが、カザフスタンもポストをうまく利用した攻撃で追いすがり、12−11のメイプル1点リードで前半を終えた。後半の立ち上がりお互いにミスが多く、リズムに乗れない中、相手のミスをうまく速攻に結び付けたメイプルが10分までに5点差まで広げた。ここからお互いにミスの多い中、カザフスタンはポストを有効に使い、メイプルは速攻やスピードのある攻撃からのサイドシュートで効果的に得点を挙げて、25分過ぎまで5点差が続いた。最後にはカザフスタンが意地を見せて、ディフェンスを固めての速攻、8番のミドルシュートなどで追いすがり、22−21の1点差で終了した。


【第1日目】7月26日(金)
(女子第1試合)
中国江蘇省(1勝) 24(11-10,13-6)16 カザフスタン(1敗)

中国は早い球回しからのステップシュート、カザフスタンは8番を中心とした展開からの多彩な攻撃で得点を挙げ、カザフスタンリードのまま一進一退の攻防が続いた。21分過ぎ、カザフスタンのタイムアウト後から流れが中国に傾き、速攻,サイドからの回り込み,サイドシュート等で逆転した。この後お互いに退場者が出て、決め手のないまま11−10と中国リードの1点差で前半を終えた。中国が一人少ない状態で始まった後半だが、中国ディフェンスの動きがよくなり、カザフスタンの攻撃が単調になったこともあって、立て続けに中国の速攻が決まり、中国が一気にリードを広げ、8分30秒には、17−11となった。その後もカザフスタンは中国のディフェンスを崩せず、中国が速攻で得点を重ねて、24−16で試合を終えた。

(女子第2試合)
日本代表(1勝) 30(14-11,16-17)28 広島メイプルレッズ(1敗)

 総合力で勝る日本代表に対して、メイプルも7番10番を軸とした粘り強い攻撃で対抗し、12分過ぎまで6−6と接戦となった。積極的に前に出てくる日本代表のディフェンスに対して、15分過ぎからメイプルの攻撃がやや単調になった。そのため、メイプルのシュートミスなどからの日本代表の速攻が立て続けに決まり、一気に5点の差がついた。その後メイプルも持ち直して再び粘り強い攻撃を見せたが、肝心なところでサイドシュートが決まらず、14−11と日本代表リードで前半を終えた。後半開始から日本代表のディフェンスを崩せないメイプルに対して、日本代表はスピード豊かなボール展開からロング、速攻,サイドシュートが決まり、一時は8点差まで点差が広がった。しかし、20分過ぎから、メイプルの必至のディフェンスが日本代表の攻撃のテンポを崩し、サイドシュートも効果的に決まり、驚異的な粘りで2点差まで追い上げたが、そこでタイムアップとなった。


(男子第1試合)
日本代表(1勝) 35(17-5,18-15)20 湧永製薬(1敗)

湧永のリバウンドでの得点で試合が始まったが、新メンバーとなった湧永の攻撃陣が機能せず、日本代表のディフェンスを崩せない。シュート力,スピード,展開力に勝る日本代表が着実に得点を重ね、11点の大差がついた。湧永も必死の攻撃を試みるが、大事なところでパスミスやシュートミスが出て波に乗れない。それでも最後に意地を見せてポストシュートやサイドシュートなどで3点を挙げ、17−5で前半を終えた。後半に入ると、湧永は11番を中心にポストを生かした攻撃ができ始め、思い切ったミドルシュートも決まり、一時は日本代表を8点差まで追い上げた。しかし、湧永の攻撃が徐々に雑になり、日本代表の効果的なロングシュートも決まり、最後は35−20で日本代表が勝利した。